case-03

業務カスタムアプリプロトタイプ

図面の数百点を、見積にそのまま落とし込む

プラント配管系統図のPDFから、数百点の部品を自動検知して見積書に落とし込む。ベクター・ラスター両対応で、目視確認の工程そのものを最小化する。

Before — 数百点の部品を目視で拾い出して見積書を作成
After — 図面の自動検知 + クリック操作で見積化、機械照合

Overview

このシステムは、何をしている?

Overview / 概要

配管系統図の PDF を取り込むと、システムが図面上の部品をテキスト・線・OCR で自動検知。担当者は印刷した図面を マーカーで拾うような感覚 で、画面上の図面をクリックして見積対象を確定していく。漏れ・誤記を機械的に消し、目視確認の工程を最小化する。

Input入力
  • 01

    配管系統図の PDF (ベクター = CAD 出力 / ラスター = 画像 PDF)

  • 02

    数百点規模の細かい部品・部材

  • 03

    同種の図面が複数枚届くこともある

Output出力
  • 01

    図面上の部品を自動検知した一覧

  • 02

    見積書 (数量・仕様付き)

  • 03

    漏れ・誤記チェック済みの照合結果

Architecture & Flow

システム構成とデータフロー

PDF 取り込みから Excel 出力まで、構成と流れを 1 枚に。

Case 03 — System Flow
Prototype · Single App
01User Input
ユーザーが PDF をアップロード
PDF はベクター (CAD 出力) またはラスター (画像 PDF)
INPUT
02Format Detection
システムがベクター / ラスターを自動判定
入力 PDF の種別に応じて、テキスト抽出経路を切り替えます。
ROUTER
ベクター PDF
テキストを直接読み込み
DIRECT
ラスター PDF
OCR 処理 → テキスト読み込み
OCR
03Auto Detection
自動検知
検知された各テキスト・部品に、3 つのステータスのいずれかが付与されます。
CORE
確定
#0071E3

十分な確信度で認識された項目。見積一覧に自動で取り込まれます。

自動検知
#0071E3·14

システムが推定した項目。レビュー対象として強調表示されます。

検知候補
#E8E8ED

弱い候補。ユーザーがマウスでマーカーを引く要領で『確定』へ昇格できます。

04 — 05UI · Bidirectional Link
図面ビューア
ステータスごとに色分けされたハイライトで図面を確認。
UI

Gesture · 検知候補 → 確定 はマウス操作で昇格 (印刷図面にマーカーを引く感覚)

見積一覧
確定済みの項目が自動取り込み。数量・金額を編集可能。
UI · EDITABLE
壁面パネル A12¥ 48,000
アンカーボルト M1232¥ 6,400
断熱材 t=508.4 m²¥ 23,520

Sync · 一覧の項目は図面上のハイライトと相互連動 — 漏れチェックが容易

06Final Review
見積プレビュー
出力前の最終確認
REVIEW
07Output
Excel エクスポート
見積書として Excel 形式で出力 — ユーザーが受け取る
OUTPUT

本構成はプロトタイプ。

確定自動検知検知候補

Insight

問題の本質

依頼者が口にする問題と、本当に解くべき問題は、たいてい違う場所にあります。

01
Surface
表面の問題

配管系統図から数百点の部品を拾い出して見積書にするのが大変。目視確認も手間。

02
Core
実際に解くべき問題

問題の核は、見積作成の手間そのものではなく、失注リスクのある業務に大量の労力を投下せざるを得ない構造です。

「これに時間をかけて結局取れなかったら…」と思いながら作業する、または「後回しにすれば案件を逃す」というジレンマ。

労力と機会損失の板挟みが、毎案件で発生する。
03
Our Lens
info-flagの着眼点

システムの仕事は、見積書を自動で作ることではなく、「確認・また確認」の連鎖を構造で断ち切ること。

図面の取り込み(ベクター・ラスター両対応)、部品の自動検知、ノイズ除去、見積書との機械照合——これらを成立させれば、担当者は拾い直しと漏れチェックの手間から解放される。

受注確度を見極める手前の判断にも、時間を使える状態になる。

Design

設計のキモ

順序ではなく、並列の3本の柱。それぞれがこのシステムを支えている判断です。

三つの判断 / Three Decisions
01
Principle

どんな図面でも、入り口で詰まらない

CADから直接出力された PDF (ベクター) はテキスト・線を直接抽出。スキャンや画像 PDF (ラスター) は OCR で読み取る。図面の出どころに関わらず、取り込み段階の取りこぼしをゼロに。

02
Principle

印刷された図面にマーカーを引く所作で

画面上の図面をマウスで拾い出す。印刷された図面をマーカーでチェックする感覚と同じ操作感に揃えた。慣れたやり方を機械側が引き継ぐ形に徹する。

03
Principle

確認の連鎖を、構造で消す

見積対象とそれ以外をシステムで区別し、ノイズを除去。検出した部品と見積書を機械照合することで、漏れ・誤記が原理的に起きない仕組みに。「目視で再確認」する工程そのものを排除する

Stack

使った技術・環境

React + TypeScript(フロントエンド)Python / FastAPI(バックエンドAPI)PDF.js(ブラウザ内でPDF描画)PyMuPDF + Tesseract OCR(PDF解析・OCR)openpyxl(Excel見積書の生成)

Contact

聞いてみたいことがあれば、どうぞ。

中身まで見てもらった上で、「うちの場合は?」「これ応用できる?」と気になったら、聞かせてください。 具体的な問いから、もう一段踏み込んだ話ができます。

ご相談後に、こちらからしつこく営業することはありません。